【それはわたしのかぐや姫じゃない!】
昔々。
わたしがまだ若くて未熟で
【らしさ】や【正しさ】は
専門家や偉い人が教えてくれると思っていた頃。
台所に立って食事の完成までこどもたちに静かに待ってて欲しかったり
保育園の送迎のために車の中で大人しくしてて欲しかったりした時に
いつも記憶の片隅にある
おとぎ話をなんとなく話したり
そのおとぎ話でさえも面倒くさくて端折って話したり
作り話で笑わせたりしながら
誤魔化していた。
でもどうやら
【本の読み聞かせが脳にいい】
【眠る前の絵本タイムはこどもたちの幸せ時間】なんてタイトルの子育て記事を読んでしまったから
絵本を読まなくっちゃ。
お膝にこどもをだっこして笑顔を呼んであげなくっちゃ。
って思い始めてこどもたちと
図書館に絵本を借りに行ったんだよねー。
(読まなくちゃ!って思ってるから厚い本を選ぶと睨みつけて薄い本や文字の少ないのにさせてた気がする笑)
ある日
連続夜勤後の夜でクタクタなのに
ちゃんとしたお母さんでいなくちゃ。
と、眠る時にこどもたちに絵本を読み聞かせようとした時にその言葉を言われたのです。
その日の絵本は【かぐや姫】。
長女の大好きな話。
いつもは
おじいさんが腰痛で竹を切れずにかぐや姫は竹から出れずにいてしまったり。
かぐや姫の無理難題を全部叶えるイケメン(あの頃はなんで言ってたか覚えてないけど)が現れちゃったり。
みんなの会いたさで地球と月が近づいちゃったり。
めちゃくちゃな話ばかりだったから
ちゃんと読んだらどれだけ喜ぶだろう!
って思ってる絵本を手に取ると
表紙を見た瞬間に
【それはかぐや姫じゃない!】
【わたしのかぐや姫はそんな顔じゃない!】
って読ませてくれないので
【じゃあどんな顔?)って怒って尋ねて
みんなで
【かぐや姫】の似顔絵大会になって
早く眠らせられなかった。。。。
って落ち込んだのをよく覚えています笑。
でもその日から
絵本を読むのをがんばるのをやめたの。
こどもたちも
絵本より作り話の方が好きだった。
そのうち
おとぎ話や
どこかにある話じゃなくって
こどもたちを主人公にした
フィクションとノンフィクションが混ざった話しでお話大会をしてた。
保育園や学校に行っている間のこどもたちの様子と心の中が覗けた気がして
嬉しい時間だったんだよね。
そんなことを考えてたら
うちには年に一度のこどもたちの誕生日に【あなたが生まれた日の物語】を話していて
それをとても心待ちにしていてくれてたことを思い出したの。
あー。
絵本じゃなくていいんだ。
いいお母さんじゃなくていいんだ。
みんなとちがっていいんだ。
うちはこれでいいんだ。
って思ったんだよねー。
(ってそれも、振り切れてだいぶ変人だけど)
だからなんてことないけど
どってことないけど
すごく印象的だったエピソードなのです。
あそぼあそぼー!
みんなもっとあそぼー!
#想像力を邪魔しない
#創造力を邪魔しない
#役に立たないならじゃましない
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