必死の水かき

毎朝、

地元の公園の周りをお散歩してから

仕事場に向かうのですが、

お散歩中に必ず鴨の親子に遭遇します。

日向ぼっこをしていたり

日陰で仲睦まじく過ごしていたり

子鴨の泳ぐ様子を見守っていたり。

そんな鴨たちに警戒心を抱かせないように

そろりそろり歩くのですが、

いつも気付かれて

鴨たちには急ぎ足で池に向かわせてしまいます。

ごめんなさい。

そして彼らは

できるだけ我々人間に見つからぬように

池にある草を動かしたり

音を立てたりしないようにしながら

去っていきます。

そんな彼らの去りゆく姿を見ながら

「優雅だな」とか「スイスイとあっという間にいなくなる」という印象を抱くのですが

皆様ご存知の通り

鴨さんも水面下では必死なわけです。

これって、鴨さん的に言えば

「水面下では必死だけど、優雅に見せたいわ!」とか

「水の中でジタバタしてるのを見られてくないわ!」とか

という理由で行っている仕草ではなく

ちゃんと効率を考えてバタバタしているけど

「優雅に見える」という印象を持って

「ぜんぜん苦労していなように見せている」というふうに捉えているのは人間の勝手なわけです。

今回、

「お布団ストーリー」の火付け役でもあるひろみさんが

「わたしは相談したらなんでも買ってくれる便利なおばちゃんじゃない」という投稿をされていたのをみて

これを思い出したのですね。

きっと彼女にヘルプをしているみなさまも

彼女のヘルプを待っているみなさまも(ここはわたしも含む)

SNSで彼女の活躍を見ているみなさまも

優雅に問題をこなしていく水面上の彼女をみて感じていたのでは。と思ったわけです。

ということで

せっかくなのでこの「お布団ストーリー」に関する

水面下でばたばたしていた人たちを紹介してみようと♪

〜〜〜〜〜〜〜

ことの始まりは

ひろみさんが、FacebookメッセンジャーでわたしにDMをくれたことから始まりました。

「被災者さんにお布団を届けたい。」

初めまして。と、切り出してくれた彼女のことを

わたしはずっと前から知っていました。

彼女の存在を教えてくれていたのは

住民票を移して堂々と熊本の支援に向かったのぶくん

現場・遠方支援組の需要と供給のバランスをとる真ん中役をやっててくれた星子さんから

それはそれはたくさんの彼女の役割と働きを聞いておりました。

ですので

彼女の申し出には

「はい!」「喜んで!」「イエス!」以外の

言葉が出てこなかったのは当然♩

そして

そこからやって行ったことは

◎布団100組み分のお金を集めること

◎一時しのぎの寝具でなく、これから寒くなっても、また、暖かくなっても、それぞれの心地よい環境で眠り、1日の疲れが取れるようなお布団を見つけること

◎たくさんのお布団を一気に納品できる仕組みの構築

◎業者さんとの交渉

◎お布団というモノ!だけでなく想い!も届けることのできる作戦

ですね。

SNSで「お布団を買うためのお金が欲しいよ〜」っていえば

必ず

「現地に送ってもいいですか?」

「うちに余っている寝具があります」

「どうしてお金なんですか?」

というご連絡をいただきます。

ここで知って欲しいのが

被災から2ヶ月がたったということ。

これってどういうことが起こるのかというと

◎世の中から被災の情報がなくなり、世の中から忘れられる

◎それなりに落ち着いただろう。ということで、避難所の閉鎖が始まる

◎仮設住宅の入居が決定し始める

→入りたいくて入れる人と

→入りたくても入れない人と(抽選の問題、子ども、介護、ペットの問題など)

→入らない人が存在する

◎全国から集まる物資を保管しておく場所が閉鎖される

(安価の有償で、もしくは無償で貸してくださってる保管庫なのですが、もうそろそろいいでしょ?というタイミングになる。)

ということで

支援の内容と幅に差が生まれてきてしまう。

したがって、暮らしの質の差が開いてしまう。

ことが出てきます。

また、

保管庫がないので

いつ、だれが、どのくらい送ってくれるかも

分からない物資のために

希望も、スペースの確保も、受け取る人(管理・受取手の順番など)見通しが立てられないものになる。

しかも善意ある「余っているものがあります」ほど

困るものはないのです。(ごめんなさい!)

だって、

「あまってる」って

みんなが暮らしの中で「捨てられないけど、使いたくない」ものなのでしょう???

本来ならやらなくてもいいはずの

災害後の片付けをしたあとに

誰かの使えないクオリティの寝具に眠るって

心が折れちゃうと思うのです。

(災害直後は別よ!でも、2ヶ月そういう寝具で休まれてきている人たちに送りたいのよ。)

ということで

◎できれば3年くらい、オールシーズン使えることのできる新品のお布団セットを!

◎希望数のすべて!

◎日時を決めて一気に!

◎みんなからのメッセージをつけて!

おくりたかったのです。

そんなこんなのわたしの想い?作戦?にピンときてくれた

全国のみんなが次々と

仲間たちと声を掛け合って「募金」してくれたり

「チャリティセミナー」をしてくれたり

布団屋さん(本当は大きな企業ではなくて頑張ってる小売店から買いたい気持ちも強かった。)と交渉してくれたり

手紙を書いてくれたり

「お金」や「手紙(想い)」を集めてるよ!ってお知らせしたり

してくれて

ニトリさんのオールシーズン使える6点セットを

100個!

送料無料で一気に運ぶことができました!

ありがとうございました!!!

今回の「お布団ストーリー」に関する

水面の中のバタバタさんだけ

役割とお名前を挙げさせていただきます。

(えこひいきではなくて、こういう役割や動きかたがあるんだ!って知って欲しいから♩)

◎発起人 熊本のひろみさん

◎お布団交渉部 埼玉のじゅりちゃん 広島のしずえさん 愛知のゆーこりん

◎募金部 全国母ちゃんず あーちん(とその仲間たち) 星子さん(とその仲間たち)

◎チャリティセミナー部 講師をしてくれたたくさんの仲間たち 真夏の夜の夢の講師さんたち(大阪の岸本さん シンガポールのみきさん 金沢のわかな 山梨ののぶこさん)仙台のはなさんと助産婦さん仲間たち カラーセラピストの(ごめん。今、どこにいるか分からなかった。)ことみちゃん

◎お手紙部 全国のママちゃん。こどもたち。おばあちゃんたち被災経験者様たち

書ききれない

ひとりひとりにお礼を言いたいのだけれど

ひとりひとりにお名前をかきあげたいのだけれど

わたしの能力と力量不足のために

心の中で叫ぶことでお許しください。

本当にありがとうございます。

こんなふうに

目に見える役割と

目に見えない役割とがあるのを知っていて欲しいです。

そしてそして

ぜったいに日の目を見ない(笑)地味部!の

活動と成果ももうすぐ発表いたします!!!

乞うご期待!

 

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