根拠のある行動に間違いはない
看護師時代
無茶苦茶忙しいときに優先順位を間違える。
というミスをした。
優先順位がわからなかったのか?
いっしょに仕事をする仲間たちの手元を見ていなかったのか?
と、
それなりに大きな問題で
スタッフミーティングの課題となった。
別のとき。
夜勤の時に
担当ベイビーへの哺乳量について
朝きた別のおばさん看護師と意見がぶつかった。
体重を増やさなければいけない。という概念と
生理的体重減少範囲である。と言う解釈と
母乳で育てたいお母さんの気持ちと哺乳量の狭間でぎりぎりで見守りたい。という
母乳の増加を信じ、命や成長を妨げないボーダーを見極める意識と
それぞれの主張がぶつかり合う。
たった一人の患者さん。
たったひとつの事例。
そこに本気で向き合うからぶつかり合う。
ここで
ただ自分の正しさを主張するだけだとか
慣例に従っただけだとか
マニュアルにあったとかなかったとか
考えなしに目の前にきたものに当たり障りなくこなすとか
自分の考えと選択という
「根拠」がなければ
間違いや異なる意見とのすり合わせは難しくなるんじゃないかなぁ。と思う。
ありがたいことに
わたしの生涯の師である婦長はそういった時に
「どうしてその行動(選択)をしたの?」と尋ねてくれる。
攻めるための「どうして???」という悪魔の質問ではなく
わかりあい、理解し合い、次に繋げるための
「どうして???」を投げてくれる。
しどろもどろでも
経験が浅くても
たとえ、それが大間違いであっても
「根拠のある行動に間違いはないわ」と言ってから
「でも、チームプレイだから。」とか
「迷ったら一人で決めない。」と添えてくれる。
だから今わかる。
立場、経験、年齢、時代、環境、背景。
さまざまな違いで意見が異なること。
そして、それらを土台とした
「根拠のある意見・行動に間違いはない。」ということ。
だから
対話をしたい。
だから
根拠のある選択と行動ができる仲間を増やしたい。
だから
異なる根拠と選択を認め合える社会をつくっていきたい。
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