ばあちゃんが教えてくれたもの。
平成30年9月28日の本日、
郵便局の定額口座を解約してきました。
「25000円」という金額を定額貯金にしてあって
25年据え置いてありました。
満期をとうに越えていたので
失効とか引き出せない状況になっているかもしれない。
ということを知っていたけれど
最近
新聞やFBをにぎわせている
「 郵政民営化より前の定期預金は消えます 」
ってやつをみて
どうにもこうにもざわざわがとまらず
9月の最後の郵便局営業日に証券をにぎりしめ局に駆け込みました
「お伺いしたいのですが
この証券ってまだ現金化ってできますか?」
といって証券を差し出したら
「満期を過ぎてずいぶんお経ちですね。」
と、言いながら証券を見ていた郵便局員さん。
でも証券の封筒に書いてあった
「おばあさまがかけてくださっていたのですか?
すぐに確認します!!!」
と、なにやらてきぱきと電話やら書類やら。。。。
最終的に
証書に書かれている住所と今の住所は違うし
印鑑ももっていなかったのですが
現金化することができました。
その定額預金は
わたしの農家&専業主婦だった祖母が9人の孫たちのために
こつこつとためてくれていたお金。
25年前におばあちゃんが他界したときに
「おばあちゃんの孫貯金を、孫の数で割りました」
と、祖母の意志を汲んで
おばさんが25000円をひとりひとりに渡してくれて
いなくなってしまったことを受け入れることができなかったわたし
母と相談して定額貯金にしておいたのでした。いつも笑っていたほうがいいことも
梅干のつけ方も
大きな声で歌うと元気が出ることも
山や川や土がこの世で一番温かくて強いことも
牛のなで方も
山の中で食べることのできる草も
人生の先輩を敬うべきなことも
でしゃばらず人を大切にする仕方も
年末にお餅をつく意味も
なのにお正月に人一倍働くと男の人を立てることになることも
お昼寝の大事さとこびりの大切さも
まむしの捕まえ方も全部おばあちゃんに教えてもらったこと。
器量と勢いはばあちゃん似だ!
と、みんなに言われます。
がんばってると
「さすがわたしの孫だ!」
と、ほめてくれるばあちゃんの声が聞こえます。
大きな声も
バイタリティも
一晩眠ると体力も気力もリセットされるタフさも
運の強さも
めぐりのよさも
ばあちゃん譲りだと
自他共に認めざるを得ないほど。
そんなばあちゃんの
「孫たちのために。。。」
「嫁に行ったら休む暇がなくなるから、布団だけはいいものを。
と、おばに伝え残してくれたお金。
ばあちゃんの気持ちや
それを実行してくれたおばさんの気持ちを考えたら
うれしくってありがたくって
絶対に使えっこない!!!
って、思ってた。
だから証書にしてお守りにしてた。
わたしがおばあちゃんにならせてもらえたら
その証書をお手本に
「孫に残すもの」をめっちゃわくわく考えようと思っていた。
なのに
「失効」の文字が
わたしの胸に突き刺さってぬけなくて。
「失効」させるか
「現金」にするか
の選択を強いられて一週間悩んだ。
そして今日。
郵便局へ行った。
あの郵便局員さんが
「 おばあさまがかけてくださっていたのですか? 」
って言ってくれてよかった。
国営だとか
民営化だとか
売国だとか
そういうことも大切だけど
やっぱり人だな。
って、感じた。
25000円だったばあちゃんの愛は
29000円になってました。
4人分のおねしょでしみだらけでぺったんこの18年使いの敷布団
新しいのにしてみようかな。。。
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